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2022-06-03 07:33 アルカス先生のブログ~恋愛・結婚ホラリー占星術:基礎編その27
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こんにちはアルカスです。いつも大変お世話になっております。今回も当ブログへのご訪問、ご閲覧誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。

 西洋占星術による電話占い・対面占いを本業とさせていただいております。

占星術の方は対面の場合はネイタルチャートをまず作らせていただき、ご質問に応じてホラリー占星術を使用します。

電話占いの場合はホラリー一本で観させていただく場合が多いですが、リクエストに応じてカードも引きます。

 

ホラリー占星術とは、お客様の具体的なご質問に答える占術です。

・財布を落としたが、見つかるだろうか

・彼は私と結婚したいと思っていますか

・生命保険を乗り換えたいのだが、スムーズに進みそうか

・健康診断で再検査が出た。自分の身体は大丈夫か

・兄が、父と私が住んでいる実家を売って財産分与しろとしつこく言ってきている。諦めてもらう方法はあるだろうか

このように、様々なジャンルの「今、とても気になっている事」をお客様よりご質問いただければ、その瞬間、占星術師がいた場所と質問内容を理解した時間から導き出したトランジットチャートで答えるというのが、ホラリー占星術です。

二重円とか三重円とか、そういうのはありません。ただ一枚のチャート読みで勝負します。

 

一つホラリーの例題をご紹介しましょう。

これは現代英国の著名な古典占星術師ジョン・フローリー(John Frawley:1955-)が2000年に発行した、古典占星術の情報満載雑誌「Astrologer’s apprentice」Issue 15 に載っていた記事です。このAstrologer’s~は年に1度か2度、不定期で出されていましたが、22号を最後に一旦お休みしているようです。この雑誌、私は全て持っておりますが、ご覧になりたい方はジョン先生のwebサイトjohnfrawley.comに飛んでいただき、magazineをクリックしていただきますと、なんと全てのAstrologer’sがフリーダウンロード出来ちゃうという素晴らしさ!是非ぜひぜひ全ての号をご一読、心よりお勧めさせていただきます。

今回は15号の17~19ページに載っております「If his mrs should live(彼の妻は元気になるでしょうか)」という記事に載っていたホラリーチャートをご紹介します。

このチャートを立てた人は、

17世紀欧州において傑出した占星術師ウィリアム・リリー(William Lilly:1602-81)です。

イングランド内戦で議会派・国王派両サイドからの鑑定依頼を受け、アドバイスしたという、偉大過ぎる占星術師です。

彼が書いた「クリスチャン・アストロロジー(Christian astrology, 以下CAと略します)」は古典占星術の金字塔とも呼ばれる名著です。

このチャート、CAに載せるつもりだったんだけど、云々かんぬんで取りやめた

(※この云々かんぬんの所は、ある文章が入っています。で、その一節はジョン先生のジョークだと思いますが、私の中では意図する所が分からないので、敢えて書きませんでした。皆さんジョン先生のwebから15号をダウンロードしていただきまして、この記事を読んでいただき、分かった方は良かったら私めに教えてください)

とリリー先生が仰っているホラリーチャートは以下の通りです。1645年10月2日16時35分ロンドン

「うちの奥さんは回復しますか」

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これはリリー先生が、あるお客様からのご依頼で立てたホラリーチャートです。奥様がどうも体調不安の様で、元気になるかどうかを質問されたようです。

奥様の健康状態を、ご主人から聞かれているチャートですので、観るべきポイントは基本配偶者・パートナーを表す7ハウスです。

7ハウスのカスプは乙女サインにありますので、乙女のロード水星☿が奥様を表す星となり、主にその状態や動きを観なくてはならない惑星となります。水星は蠍5度にあり、死を表す8ハウスのカスプ5度前に、あるような気がする配置です。

私はどうかすると、

金星蠍2.32度→月双魚3.25度、水星蠍5度→木星蟹5.19度

月と水星が二つの吉星の間に入っているグッド・ビシージト(Good besieged)が機能すると踏んで、良い事を言ってしまいそうです。ビシージトとは古典占星術の証明の一つで、金星と木星の間に重要な星がアスペクトもしくはコンジャンクションを取る形で挟まっていたら、その星にとって状況は有利に働き、火星と土星の間に重要な星があった場合は、状況は暗くなる、という意味合いが出てきます。

が、リリー先生はビシージトはコンジャンクションが基本、つまり1つのサイン内に3つの星がある場合を想定しているようで、 金星と水星は蠍サインにありますが、木星は蟹ですので、これは違うかなという感じでしょうか。

そして金星は明らかに「吉星」以外の意味を持ちます。

 

奥様の体調は大丈夫かチャートですので、7ハウスを1ハウスとする転回チャートでの見方を、リリー先生は取ります。

そうしますと乙女サインがアセンダントとなります。そして基本2ハウスが転回8ハウスとなりますので、牡牛9.22度のカスプからのハウスが、奥様にとっての8ハウス、死のハウスとなります。

牡牛サインのルーラー金星は死の星となります。

 

奥様の星・水星は金星と蠍8.29度でぴったり重なります。

つまり正確なコンジャンクションを形成します。これは奥様の死を表す。

えっ、水星は金星より先に、蟹サインの木星5.19度とトラインするんじゃないの?木星はポジティブな5ハウス在だし、イグザルテーションサインにあるし、結構強くて、医者が何とかしてくれるとかそういう話じゃないの?

そういう話じゃないようです。コンジャンクションの方が強いようです。

奥様はこのチャートの日付から2週間もしない内に、亡くなったそうです。

 

水星自体の力が弱い、というのも原因としてあるのかもしれません。水星は蠍5度にあってディグニティはありません。

そして動きは徐々に停まっていく流れのスローです。完全に停止するのが10日後。10月12日の16時26分。ここから逆行に移ります。

留、逆行に移っていくスローは状態的に最悪に近い。そこに死の星が被さる。占い的には、先が見えてくる感じですね。

ホラリーの例題としてはちょっと難しかったかもしれませんが、答えがはっきり出ていて、結果もピタリのチャートでしたので、ご紹介させていただきました。

 

 

 

さてもう一つ、私が私に課した宿題がありました。

「ヘレニズムって何?」

 そうですね。あの、この定義を全く知らなかったので、色々調べました。

まず,ここから参りましょう。

「マケドニアの王アレクサンドロス3世は世界制覇を目指して各地を制圧し、インダス川上流まで達したが、疲弊した兵士たちをそれ以上進軍させる事は出来ず、引き返し、紀元前323年にバビロンで病死した。その足跡に沿って出来た広大な領域でギリシャと東方世界の文化が融合した。それがヘレニズム文化である」

「星占いの文化交流史」矢野道雄著 P36

この文章が、私が調べた中では最も簡単で簡潔、分かりやすくまとめられているものでしたので、抜粋させていただきました。

 私、よくネットで見かける、ヘレニズム時代とは

「アレキサンダー大王(※アレクサンドロス3世の事。紀元前356年-323年)が亡くなってから、エジプトのプトレマイオス朝が滅びる(紀元前30年)までの約300年」

という説明がよく分からなくてですね、なんで一人の王様が死ぬとギリシャと他地域の融合文化が起こって来るのか、それはいったいどういう事なんだと、いやもしもそのアレキサンダーが死ぬことから始まったとするなら、もしこの人がいなかったなら、そもそもそんな時代は起こりようがなかったという事になる。古代マケドニア王国は今のギリシャにあったそうです。ギリシャ人が作った国、ということですね。そこの王様アレクサンドロス3世(※アレキサンダー大王の事です)がどういう人物で、何を成し遂げていったかに興味を持ちました。

 彼は子供の頃、有名哲学者アリストテレスに教わったそうで、この先生から「マケドニアなんてしょぼい田舎でちんとしてたって、一生なーんも知らんで終わるぞ」と煽られ、奮起した3世、軍を率いて冒険の旅に出たそうなのですが、軍事面では天才で、軍も強かったので大帝国ペルシャの大軍を撃破し、エジプトを無条件で手に入れ、バクトリア(現在のイラン、アフガニスタン、タジキスタン付近)だの西インドだのまで平定してしまいました。そんな彼、アレクサンドロス3世の良い所は、行く土地土地の文化や宗教、習慣を結構受け入れ、良く馴染んだという事らしいんですよね。つまりエジプトのファラオになりましたし、ペルシャ王の服装に身を包んだりですね、進取の気風溢れると言いますか、この人の性格がヘレニズムという混合文化に反映されたのではないかと思えるほどです。

で、私が占星術のブログで一体何が言いたいのかと言いますと、アレクサンドロス3世無しでヘレニズム占星術は誕生しなかったかもしれない、というブログを見ました。

トーマス・D・ガジス(Thomas D. Gazis)「アレクサンドロス3世のネイタルチャート(The Astrological Chart of Alexander The Great)」です。

ここでトーマス先生はこう述べています。

「マケドニア(彼の祖国)でもギリシャの他の地域でも、占星術に関連する古代の要素は見つかっていません。私は個人的には、紀元前4世紀の終わり頃まで、ギリシャでは占星術は一般的ではなかったと確信しています。」

「しかしアレキサンダーはこれを根本的に変えました。メソポタミア(当時は占星術の盛んな場所)での彼の軍事行動のおかげで、ギリシャ人は占星術を発見したのです。」

「彼らは占星術と恋に落ち、その結果、今日私たちが知っているヘレニズム占星術という奇跡を生み出したのです。つまり、占星術はアレキサンダーに負うところが大きいのです。」

 

アレクサンドロス3世すっごい占い好き、というブログも見ましたし、シーワ(シワ)の神託について書いているブログもせっせと訳しました。

アレクサンドロスのバビロンでの死を正確に予言した、カルデア人占星術師の話も。

 

いずれも有名な話の様ですので、次回はこの辺をザザっと書いていけたらと思っております。

 

では本ブログのメインに参りましょう。

CA P307  5行目より入ります。

「男性は結婚するでしょうか:もし月が太陽もしくは金星と吉角形成、あるいはアセンダントのロードが7ハウスにある。もしくは7ハウスのロードがアセンダントにある。もしくはアセンダントのロードと7ハウスのロードが吉角形成。これらは質問者が結婚する暗示となります。」 

「結婚の時期:月が太陽もしくは金星とアスペクトするまでの度数、あるいはアセンダントのロードが7ハウスのロードにアスペクトするまでの度数、もしくはその逆でも可なので、とにかくアスペクトするまでの度数を見ましょう。もしそれがムーバブルサインならば日、コモンサインならば月、フィクスドサインならば年が与えられますので、その時期に結婚が叶うだろうと観ます」

アスペクトは二星の内、より早く動く惑星がより遅く動く惑星に仕掛けていくものですので、月は7惑星の中で最も早く動き、太陽か金星に角度を作っていく場合、

1. 月は何度移動すれば、太陽もしくは金星と度数分数きっかりの「正確な」アスペクトを形成するのか

2. 月はムーバブルサイン牡羊、天秤、蟹、山羊にあるのか。それともコモンサイン双子、乙女、射手、双魚にあるのか、あるいはフィクスドサイン牡牛、獅子、蠍、水瓶なのか。動きがより速い側・アスペクトを仕掛ける側の惑星がどのサインにあるかで、日・月・年の「単位」を決める、と読む訳です。

3. 例えば、月が牡牛、太陽が乙女サインにあったとしましょう。度数は月が牡牛20.14度、太陽が乙女22.12度だったとします。月は太陽にトラインアスペクトを形成しようと接近、遂に牡牛乙女22.22度で二星のアスペクトは完成しました。月はフィクスドサイン牡牛にありますので、1度=1年の単位で結婚の時期を測っていきます。22.22度から月の位置20.14度を引くと2度08分となりますね。となると日数変換は2年と48日くらいでしょうか。あなたは今から2年と48日後に結婚しますよと、こんな手法で時期を回答します。

「上記は結婚の強い暗示が出ている時と象徴星の動きが速い時のみ、使える暗示です」

結婚の暗示に乏しかったり、象徴星の動きがスローな場合は、アスペクトがあったりしてもあんまり意味ないすから、そこんとこよろしく、ということですね。

 

ありがとうございました。また来月。

 

 

アルカス