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2022-12-06 21:21 アルカス先生のブログ~恋愛・結婚ホラリー占星術:基礎編その33
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こんにちはアルカスでございます。いつも大変お世話になっております。今回もどうぞよろしくお願い致します。

当ブログの執筆者は西洋占星術でお客様のご質問に答える占い師をしております。

その際、主にホラリー占星術という占術を用いて、占いをしております。

え~、このブログに以前よりご訪問いただいている皆様方にとって、私がホラリーをやってますとか、ホラリーとはこのような占術ですとかという話はいい加減聞き飽きたかもしれません。

しかし、私が毎度繰り返す理由として、未だ一般にはホラリーは知られていない、という事情があります。

全くというレベルで、知られていません。

ホラリー占星術は質問占星術とも呼ばれています。お客様からご質問を受け、占い師が質問内容を理解した瞬間の星の配置から答える技法です。場所は占い師がいる地点の経緯度で立てます。よって現場のトランジット・チャートで答えるという形をとります。

具体的には、「私は付き合っている彼と結婚できますか?」とのご質問を受けたならば、チャートを立て、ご質問者を表す星、とお相手を表す星、を選定し、2つの星が結びつく動きをしているのであれば、あるいは配置的に縁の強さを感じさせているのなら、結婚できますよと申し上げられます。但しお客様が100%そのような未来を望んでいるとも限らない場合もありますので、ちょっと複雑なチャートが出てくると解読に少し時間をいただく場合もあります。

これが私やこの技法を知っている人達が普段やっている、ホラリー占星術です。

対面のお客様を前に、ホラリーチャートを立てて話し始めますと、大抵「なぜ生年月日も伝えていないのに、答えられるのか」と聞かれます。そこでホラリー占星術の説明をするのですが、大概「はあ?」という顔をされるか、ぷっと吹き出されるかのどっちかの反応を、よく目にします。

なんだそりゃという感じになるお客様が多いのです。

むべなるかなです。

ヤフーの検索窓に「心理占星術」と打ってみましょう。約4470000件と出ます。

では「サビアン占星術」と打ったら?約394000件のヒットです。「ハーブ占星術」約463000件。

「ホラリー占星術」はどうでしょう。200000(笑)。いやイレクションやマンデンよりは多いですさすがに。多いんですけど、まあこんなもんです。認知度的にはマイナーの一言です。未だ全く知られていないのです。

お客様からのご質問に現場のトランジットチャートで答える占術です、とお話しすると、自身も占いを勉強したりしてて、占い慣れしてるお客様の中には、いきなりツッコんでくる方もおられます。

 

「同じ質問を2度することはできません。」

英国の古典派占星術師オリビア・バークレー(Olivia Barclay 1919 – 2001)は著書「Horary astrology rediscovered(ホラリー占星術再発見。以下HARと略します)」で、ホラリー占星術実践ルールの一つとして、こう書いています。第9章 注意と制限(Cautions and Strictures)P125 12の項においてです。

私はこのブログ連載のその30から

「Considerations before Judgement(判断前の考慮)」

についてあれこれと記しています。

これは17世紀英国で最も有名だった占星術師ウィリアム・リリー(William Lilly 1602 – 1681)の著書「クリスチャン・アストロロジーChristian astrology, 以下CAと略します)」P121~123に書かれており、その内容はお客様から質問を受け、立てたホラリー・チャートが判断に適したものであるのならば、解読に進められる、適したものでない可能性が見られるのならば、チャートを読む前にちょっと用心し、うかつに答えを出さない方が良いですよ、とリリー先生が読者に教えてくれた諸項目の事で、私が数える所で10あります。

その30,31,32まで連載でこの考えと適不適の見方について、自分なりに調べ、お話しさせていただきました。もし良かったら読んでやってください。

バークレー先生はHARの第9章でリリーのコンシドレイションズ・ビフォアを紹介し、付け加える形で「同じ質問を二度してはいかん」説を記しています。

「同じ質問を2度尋ねられることについては、1つの質問に対しては1枚のチャートしかありえないというのが私の考えです。その為「選挙で勝つのは誰か」みたいな政治関係の質問はどこで、誰が、最初に聞いたか分からないので、意味がないのです。」(HAR P126)

この文章を読むと、例えば行方不明の子供のニュースがヤフーやテレビで流れた時に、誰が最初に占っているか分からないので、例えチャートを立てたとしてもそれに意味があるかどうかは微妙、という事になります。また個人的な質問であっても、ホラリ―占星術師の所に最初に来てもらわないと、他の先生の所で既に観てもらっている場合、最初の、1枚のチャートは作れない、となります。

1つの質問に1度だけしか占えないのなら、しかもそれが占い師に聞く最初の質問でなきゃならないのなら、先生の商売もあがったりだねえ、と馴染みのお客様がからかってきます。

そう、これを真面目に守っていたら仕事になりません。

もう20年くらいのお付き合いがある、別のお客様は「彼氏が突然行方不明になった」相談で、12人の占い師に見てもらって、13人目が私だったそうです。で、私が出したチャート説明と未来予想が的中していたと。それ以来ずっと私の所に来られています。

ですので必ずしも、最初の占いでなくてもいいのかな、と思ったりもしています。

 

私は前述した通り、このブログで3回にわたりConsiderations before Judgement(判断前の考慮)について、CAは勿論、その他色んな本やブログから情報をいただきつつ、書き進めてきました。

ホラリー・チャートが判断するに適したものであるかどうか、そのやり方としてリリー先生が著しているもので、今のところ私のブログで紹介出来ているのは

1. 時間のロードとアセンダントのロードもしくはアセンダントのサインが同じトリプリシティか性質一致か、あるいは同じ星である事が求められる。

2.アセンダントの度数が深い度数(※リリー先生は27~29度と指定)か浅い度数(※同じく0~2度)である場合、一部の例外的要素がある場合を除き、鑑定は難しい。

この2点です。

続いて判断対象は月の位置や状態に移っていく訳なのですが、その前に今一度CA P121に戻らせてください。

ここでリリー先生は「古代の学者達は、出したチャートを読もうとする前に、そのチャートがラディカル(Radical)で判断に足るものかどうかを考慮」すべきだと書き遺していたと、記しています。

ラディカル(Radical)とはネイタルチャートっぽい、という意味です。

レイディックス(Radix)とはネイタルチャートのことです。 

(※両方共ネイタルチャートの事だと言っている研究者もいます)

で今更ながら私は、この学習を進める中で今まで完全に忘れていた、ある基本ポイントに立ち返る事が出来ました。

それは

「ホラリー・チャートは質問者のネイタルチャートと、主にアセンダントに一致点を見出せる」

事です。

リリー先生はCA P240でこのように言っています。

「私は占星術師に相談してくる人は誰でも、その最初の質問において、その人の出生時のアセンダントの性質に合った同じトリプリシティのサインが上昇し、多くの場合、ネイタルチャートのアセンダントとホラリー・チャートのアセンダントは、全く同じサインと度数が上昇することがわかりました。」

 

イギリスにザドキエル(Zadkiel, Richard James Morrison:1795 – 1874)という占星術師であり、占星術の書籍や占星暦の出版にも熱心な人がいました、彼は1835年、CA1,2書を自分なりに編集した「Introduction to Astrology by William Lilly」を出版しました。彼は上記のリリーの文章を判断前の考慮の項に持ってきて、ラディカルの注釈にくっつけています。

「ラディカル(Radical):この用語はレイディックス(Radix)またはルート(root)と同様に、出生時のチャート、つまりネイタルチャートを意味します。人が占星術師に最初の質問をした時、出たホラリーチャートは大概質問者のネイタルのアセンダントサインと同じサインが上昇し、更にしばしば上昇度数も同じとなるものです。」

編集という名の、彼の勝手な切り貼りは多くの占星術師の不興を買い、この本の評判は良くありません。

しかしこの人のこのセンスは悪くない、そう思います私にとっては。嫌いじゃないですね。

このネイタルチャートとホラリーチャートの不思議な一致は、古代から研究者たちが追い求めてきたものだったのでは、とちょっと思ってみたりもしています。ラディカルか否かって、つまるところそういう事なんじゃないかって。

そう、ですので古来ホラリー・チャートのラディカリティーって、その1枚だけで判断したのではなく、ネイタルチャートも検討材料にしていたのではないか、とか考えたりもします。

リリー先生、CA219ページで自身が質問者であるホラリー・チャートを出しています。

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質問内容は「買いたい家があるのだが、購入資金を得られそうか」という不動産購入関係のもので、CAファン及び研究者の間では「B氏の家チャート」としてよく知られている1枚です。

このチャートは太陽がアワールーラーで、アセンダントが天秤13.45度ですので、アセンダントのロード金星と太陽間に何らか一致が見られるか、と言われると正直ありません。アセンダントサイン天秤は風サインのトリプリシティ、太陽は火のサインのトリプリシティで性質不一致です。

てかアセンダントのロード金星は牡羊14.35度、太陽も牡羊20.56度ともろコンバストされており、しかも金星が接近するコンバストですので、目も当てられない状況下です。

リリー先生はCA P123で

「アセンダントのロードがコンバストなら、この質問は受けられないし、質問者は(チャートの暗示に、という意味か?)拘束されません」

と自分で書いています。つまり本チャートは無効の疑いが濃い。 

リリー先生、P220からのチャート解説で最初に何を書くかと思ったら、

「アセンダントサイン天秤の上昇度数に、私のネイタルチャートの木星が正確に乗っている。これは良い暗示と捉えるべきですね」

…え~ホラリーチャートのASC天秤13.45度(Astrolog画像では13.29度)にリリー先生のネイタル木星は天秤13.29度ですので確かに正確に重なっております。なるほど。

しかもネイタル木星は双魚サイン上昇のリリー先生にとって、アセンダントのロード。

これはラディカリティーを得ていると、先生は見た、のでしょうか。

このチャートがラディカルである事を示す、唯一かつ最大の暗示が、ネイタル木星の位置取り、だったということなのかもしれません。

 

ところで、本チャートのアセンダントのロード金星が太陽にコンバストされてる件を、先生はどう取ったか。

「金星はアセンダントのロードなので私自身。太陽は7ハウスにあるので売り手の象徴です。太陽は彼のイグザルテーション・サインにあって金星をレシーブしています」

コンバストの代わりにレシーブと言いました先生。これは一種の誤魔化しなのでしょうか。それとも

太陽が獅子か牡羊にあるなら、そばにある惑星をコンバストしない説

これを知っていたか…本に書かずとも、先生の教室とかで教えるネタだったか。

 

うーむ、色々考えるポイントが増えてきましたね。

一回落ち着いて、次回まとめて残りのconsiderationの紹介に移ります。

 

本ブログのメインテーマ、CA P302 15行目よりP319 28行目までの第49章 結婚の項を超スローペースで訳していく企画は、ようやっと折り返し地点、P311の18行目まで来ました。今回もこの1枠だけになってしまうのをお許しください。

 

夫と妻、どちらが先に死ぬ?それはいつ?

アセンダントのロードと7ハウスのロードの内、先にコンバストに向かっている方を見てください。

もしそれがアセンダントのロードなら、質問者が先に死にます。7ハウスのロードならば逆です。

アセンダントのロードが逆行している、コンバストされている、フォールサインにある、8ハウスのロードの傍にある、これらいずれかの場合男性が先に死にます。7ハウスのロードがこのようでしたら女性が先に死にます。

太陽が不幸な状態でしたら男性が、金星が不幸な状態だったのなら女性が、先に亡くなるでしょう。

通常、最初にコンバストされる象徴星と在サインを私は見ます。もしその人がトロピックサイン(Tropic signs:回帰線サイン)牡羊・蟹・天秤・山羊ならば、そんなに長患いせず、短期間で死ぬでしょう。

コモンサイン双子・乙女・射手・双魚ならば長めになります。牡牛・獅子・蠍・水瓶ならば結構かかります。

 

前回、縁談が流れる暗示をご紹介しましたが、今月は夫婦のどちらが先に天に旅立ちますか、的な質問に答える手法になります。暗いのが続きます。すみません。

1ハウスのロードが質問者、7ハウスのロードが配偶者、となります。そのどちらかが、コンバストに接近しているのなら、太陽にコンジャンクション接近している、されているのなら、そちらの方が先に死ぬ、という暗示です。

続いて逆行、フォールサイン在、8ハウスのロードとコンジャンクション、既にコンバストされている方の惑星が、死の暗示となる、とリリーは述べています。逆行はやはり、コンバストやフォールサインと同等レベルの最悪さなのですね。

太陽が不幸な状態、例えば天秤水瓶にあるとか、土星火星と凶角、動きがスロー、こんなところでしょうか。

金星が不幸、ならば乙女、牡羊、蠍サイン在、逆行、コンバスト、凶星と凶角、動きスロー、

どちらかがこうなっているのなら、そちらの方が先に、という証明です。

さらにリリー先生はコンバストが最も死のイメージを喚起すると見ていたようで、まずコンバストされているかどうか、から見たようです。そして死のコンジャンクションがムーバブルサイン牡羊、蟹、天秤、山羊で起きているのなら、その人は倒れてから短期間で死ぬだろう。コモンサイン双子、射手、双魚、乙女ならちょっと時間がかかるだろう、フィクスドサインならかなり長い期間を経て、というイメージの様です。

 

今回もありがとうございました。

また次回。

 

 

アルカス