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2022-01-25 22:59 アルカス先生のブログ~恋愛・結婚ホラリー占星術:基礎編その23
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こんにちはアルカスです。いつも大変お世話になっております。今回も当ブログへのご訪問、誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。

 

西洋占星術の1ジャンル、ホラリー占星術とは何か、についてあちこち話は飛びながらも、書き続けています。

ホラリー占星術とは、占い師がお客様から承った特定の具体的な「質問」に焦点を当て、ホラリー・チャート1枚で答える占法です。

ホラリー・チャートとは、占い師がお客様と対面で占う際、お客様からのお悩みやご質問の内容を理解した瞬間の星の配置図となります。この星の配置図は占い師とお客様が相対している場所の緯度経度を用います。

例えば、2022年の1月31日午後3時に東京都新宿区某所で占い師がお客様と対面鑑定を開始したとしましょう。

お客様のご質問内容を聞き、内容を把握した所で、占い師が「○○○をお知りになりたいと言う事で大丈夫ですか?」と確認し、お客様が「はい、それを聞きたいです」と頷かれた瞬間の時間、それが午後3時05分ならば、2022年1月31日午後3時05分において、そして場所は新宿区の緯度経度。北緯35,41度、東経139.42度、のチャートを立てます。

それがホラリー・チャートです。

そのチャートより、懸案がうまくいくか、いかないか。成就するかしないか。を読んでいきます。

それがホラリー占星術です。

 

こうして対面で、あるいは電話であっても、お客様から直でお悩みを伺って、チャートを立てる一連の動きそのものに、私は特に不安は感じません。

メールや手紙でのご質問については、どのタイミングでチャートを立てるべきか、につきまして、これは色々と先生方によって、違いがみられます。

 17世紀イギリスの天才占星術師ウィリアム・リリー(William Lilly 1602-81)は、手紙で占い鑑定依頼が寄せられた場合、彼の著書「クリスチャン・アストロロジー(Christian astrology, 以下CAと略します)」P166 19行目においてこのように述べています。

「どんな質問でも、質問者が占星術師に自分の望みを伝える時が、本当のチャート作成時である事は間違いありません。例えば、ある手紙が私のもとに届き、悩みを解決するよう求められたとしましょう。私は大体、何曜日でも3時頃に手紙を受け取りますが、何らかの事情により、4、5時間後までそれを読まなかった。であったとしても私が手紙の封を開け、質問者の意図を把握した時刻こそ、チャートを立て、占星術鑑定を下すに相応しいのです。」

リリーは占星術師が手紙を読んだ時、としています。

 

もう一人、現代の占星術師の意見も聞いてみましょう。

アルフィー・ラボア(Alphee Lavoie)、アメリカの男性占星術師です。自身のwebサイトを運営しており、沢山のブログを書いています。

いくつか読んでみたのですが、ラボア先生が仰るには

「私は1965年からホラリー占星術をやっています」

「1960年代~70年代では、ホラリーを知っている占星術師は殆どいませんでした」

「この占術が普及し始めたのは80年代前半です」

という事で、先生かなりのベテランと言いますか、20世紀中盤くらいからホラリーを占いの仕事に用いていた、となりますと今現在、現役で活動されている中では、最古参のホラリー占星術師、と呼んで差し支えないのでは、と思われます。

 私は1995年に出版されたラボア先生の著書「Lose this book and find it with horary(※表紙のタイトルはこうなっていますが、裏表紙にはLose this book and find it through horaryと書かれています。どちらでも可なのでしょう)を持っています。この本はタイトル通り、なくした本や鍵、指輪、財布が何処にあるかをホラリー占星術の技法で探そうという、失せ物ホラリーの教科書的内容となっています。

ラボア先生は2014年に書かれたブログの中で、お客様からEメールや留守番電話の録音メッセージで鑑定依頼が来た場合の、チャートを立てるタイミングについて記しています。

そこで先生は、メールならばその内容を確認した上で、留守電ならば残されたメッセージを聞いた上で、改めて「電話を掛けてきてほしい」とメールで返事を出すそうです。

で、お客様が電話してきたら、その電話で詳しくお話を伺い、質問内容を確認し、最後にお客様に「占いをしてください」と口に出して言ってもらうそうです。

その「観てください」と言ってもらったタイミングが、最もホラリーチャートを立ち上げるに相応しいタイミングだと、先生は述べています。

占い師がメールを読み、質問を理解したタイミング、ではなくお客様に電話してもらって、質問内容について話してもらい、しかる後に

「占ってくれ」と口に出して言ってもらいなさいそれが最高のタイミングだから、と仰っているんです。

 

先生は実際、高価なジュエリーを失くしたクライアントからの依頼で、失せ物ホラリーをやっていますが、この依頼は最初、自宅の留守番電話メッセージに入っていたそうです。電話が来た時間は18時20分だったそうです。

で、そのメッセージは次の日の朝9時5分に先生の奥さんが聞いたそうです。

先生は奥さんからその話を聞き、すぐにクライアントに電話してほしい旨をメールで伝えました。

すると夕方くらいに掛かってきたらしく、色々尋ねて、十分なデータが取れたのが19時23分。

そこで先生はクライアントに「改めて質問をお願いします」と問い、

クライアントは「私のジュエリーはどこにありますか」と質問しました。

結果的にジュエリーはチャートの読み通りに発見されたのですが、その鑑定に使用したチャートとはクライアントからのメッセージが録音された日時のものではなく、次の日の朝、奥さん経由で聞いた日時でもなく、クライアントと直接電話で話し、色々聞いて十分満足な聞き取りをし、最後にクライアントに鑑定の申し込みを声に出してもらった日時19時23分のチャートから発見されたそうです。

 

ラボア先生は質問メールを読んだ日時、あるいは留守電を聞いた日時は採用しないようです。するのはその後クライアントに電話で直接あれこれ聞いて、これで十分だと判断した所で「占ってください」とクライアントに言ってもらう、その瞬間の日時のチャートを使う、のだそうです。

この選択、非常に興味深い、と思われる方も、ん~~、と感じる方もおられるかと思います。

質問者に質問内容を「宣誓」してもらう行為、そのタイミングに、何らかのマジックがかかるのかもしれません。

いずれにしてもこれは超ベテランホラリー占星術師が今までのキャリアから導き出した経験則として、皆様にご紹介する価値があるかと思い、載せさせていただきました。

 

 

続きまして、前回デメトラ・ジョージ女史のブログ記事の中で、現代占星術の知識を持つ人が伝統占星術を学ぶために必要なはじめの一歩として

「12文字のアルファベットの使用を中断しなさい」

と述べています。

私、それが何のことやらさっぱり分からず、とりあえず調べてみました。

極めて簡単ではありますが、私の現在までの調査結果を述べさせていただきます。

ていうか、デメトラ・ジョージ先生自体が同ブログの中で、説明している通りなんですが

12文字のアルファベットは、火星、牡羊サイン、1室(1ハウス)のように、惑星、サイン、ハウスの意味は同じ原理に基づいており、よって解釈に互換性があると教えています

お分かりいただけますでしょうか…

【サインの1番目である牡羊サイン、1室(ハウス)、牡羊のルーラー火星】

は1つのパッケージに入っているという考え方なんですね。

この3つは同じ心理学的原理に基づいています。具体的には

・自己・個人的興味・独立性・エネルギー・自信等を意味しています。

 

【サインの2番目である牡牛サイン、2室(ハウス)、牡牛のルーラー金星】

も同じく、心理学的原理が同じグループとなっており

・自給自足・個人的な価値観・物理的安全保護・所有・快適さ・リラックス・内なる平和、等の意味を共有します。

 

以下同様にこういった感じで、同じ順番のサインとハウス、更にサインのルーラーは同じ雰囲気を持った「仲間」となり、同じ象徴性を共有したり、互いの個性を融通し合える、ということらしいのですよね12文字のアルファベット理論によりますと。

ですので例えば、5室に惑星が多く集まっている人は獅子座っぽい性格、とか、双魚座上昇の人は12室っぽい雰囲気、とか、金星は2室が象徴している暗示を持つとか、そんな感じになってくる訳なんです。

で、私このような考え方は、日本語で書かれた占星術の本では、ついぞ見た事が無かった気がするんですね。どなたかが紹介されたかもしれませんが、日本では流行らなかった、のかもしれません。

 

しかしどうもアメリカでは、ジッポーラ・ドビンス(Zipporah Pottenger Dobyns 1921-2003)という心理学系の女性占星術師が提唱したこの「12文字のアルファベット」。その意図するところとして、占星術は難しい学問だと。だからなるべく簡単に、時間を掛けずに占星術を学ぶ方法として、この1室(ハウス)=1番目のサイン=そのサインのルーラー、みたいな、12ハウスと12サインは数が同じだし、ちょっと似てるところを探り出して、強引にくっつけちゃえみたいな、このシンプルさがとても受けたそうで、巷の占星術教室で大いに用いられ、重宝されたそうです。

ところがこのルール、ドビンス先生独自で編み出したものなのかと問われますと、そうでもないかもしれないという答えが返ってきそうな雰囲気です。

実はこのような考えは16~17世紀の占星術の書物に結構見られると、述べている人がいます。

鏡リュウジ先生翻訳による「ホラリー占星術 入門と実践」の著者アンソニー・ルイス(Anthony Louis)です。

ルイス先生が去年の3月に書かれたブログ「Planetary hours and the 12-letter alphabet of astrology」によりますと、まずウィリアム・リリーはCAの中で各ハウスのConsignificatorsについて論じている、と記しています。

Consignificatorsとは何か。CA P49の7行目以降に書いてあります。

Cosignificator(副象徴星、もしくは共同象徴星の意。彼はCoと書いたりConと書いたりします)とは、例えばそれが主要な象徴星と合もしくはアスペクトしていたら、質問者が望んでいる事柄についてそうなる可能性をより強めたり、あるいは弱めたり、支援したりしなかったり等の影響力を有します。判断する上で見ておかなくてはならなかったり、考慮の対象になったりします。もしそれが吉星であれば良い影響をもたらし、凶星ならば話を台無しにしたり、混乱させます。

 で、具体的に副象徴、共同象徴星とはいったい何を指すのか、につきましてCA P51の19行目から、このように記しています。

このハウス(1室、1ハウス)の副象徴、共同象徴は牡羊サインと土星です。理由はこのハウスが最初のハウスで、牡羊は最初のサインだからです。そして土星は惑星の並び順で最初だからです。土星は1室にあって適度に強められており、太陽、月、金星、木星いずれかの吉角を受けているのならば、その人は真面目で質素な生活スタイルを続け、長生きするでしょう

 牡羊サインは1室の副象徴として関わる。なぜなら1番目のサインだから。土星も1室副象徴の役を担う。なぜならカルディアン・オーダー的に最も動きの遅い星が1番目の惑星となるために、土星が7惑星の最も先頭に並ぶので。

以下、2室は牡牛サインと木星が、3室は双子と火星が、4室は蟹と太陽が、5室は獅子と金星が、6室は乙女と水星が、7室は天秤と月が、8室は蠍と土星が、9室は射手と木星が、10室は山羊と火星が、11室は水瓶と太陽が、12室は双魚と金星が、それぞれハウスの副象徴、共同象徴となると。

更に惑星は副象徴星となるハウス、室にあると、良い働きをする、的な事を書いています。

リリー先生はこのように考えました。

 

リリー先生は、ドビンス先生のようなサイン・ハウス・サインのルーラーは同じイメージを共有する、みたいな事は書いていません。ハウスの本質的副象徴としての惑星について、その位置によっては見逃せない面もあるので、注意してくださいねという視点から、付け加えたのではないかと、私は思います。

ネイタル1室に土星があると、つい身構えてしまうかもしれない。けれども、そう悪くもないよと、リリー先生は言っているように見えます。

8室に土星があってフィクスドサインにあると、結石が出来やすい体質かもしれません。私の親戚にそういう人がいるので。これは余談です。

この話、12文字のアルファベット関連のお話は、次回も続けさせてください。まだもう少し書きたい事があるので。もうちょっとだけお付き合いください。宜しくお願い致します。

 

 

こんな感じでいつも前置きが長くなってしまって、このブログの目的である恋愛ホラリーの読み方をCAより学ぶ、のがとても疎かになってしまって申し訳ないです。

CA P305 10行目からが、前回の続きとなります。

お相手を表す星が、質問者の象徴星とアスペクトしていないのは、お相手が質問者以上に好きな人がいるか、さもなくば質問者の事を嫌っているかのどちらかです。

 2星間にアスペクトがないと、ちょっと厳しい暗示となるようです。

象徴星間の接近がフラストレイテッドされているのは、それを引き起こす3つ目の星によって表わされる人物もしくは事項により、2人の結婚は破談となる暗示です。その具体的理由については3つ目の星があるハウス、あるいはその星が支配するハウスが語ります

フラストレイテッド(Frustrated)とはフラストレーション(Frustration)の事です。

フラストレーションとは、これがあるのならうまくいきませんよ、という否定的な星の配置を指します。

具体的にはどういうことなのかと申しますと、CA P112の一番下辺りのリリー先生の説明をご覧いただきます。

フラストレーションとは、動きの速い星Aが、自分よりも遅い星Bにコンジャンクションしようと向かっているのに、この遅い星Bは更に遅い星Cに先にコンジャンクションしてしまい、動きの速い星Aは不満を感じるだろう、という意味になります。例を挙げます。水星が牡羊10度にあり、火星は牡羊12度、木星が牡羊13度にあったとしましょう。水星は火星と重なろうと接近しますが、その前に火星は木星とコンジャンクションしてしまい、水星はむしゃくしゃする、となります

 星にA,B,Cとあるのは、私がより文章を分かりやすくするために、勝手に付けました。原本にはそういうのはありませんので悪しからず。

このフラストレーションが縁談系のホラリーチャートで、起こっている場合は、これはかなり厳しい暗示だとリリー先生は観たようです。

この惑星Cあるいは木星、2人の関係を壊してしまう厄介な第3者的惑星が、縁談が流れる理由を表します。Cなり木星なりが何処のハウスに入っているか、どのハウスのロードかを観る事で、その理由が明らかになるでしょう、とリリー先生は説明している訳です。

 

この件も次回に続きます。

来月またお会いしましょう。

 

 

アルカスでした。