電話占いアクシア|霊感霊視占いに強く、当たると評判!

営業時間:24時間営業
サポートダイヤル電話番号

その他

2021-09-30 12:17 アルカス先生のブログ~恋愛・結婚ホラリー占星術:基礎編その19
22099535_m

こんにちはアルカスです。いつも大変お世話になっております。今回も当ブログへのご訪問、誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。

 

また初めてこのブログを見に来ていただいた皆さん初めまして。アルカスという西洋占星術大好き50代おっさん占い師がぽつぽつ書いています。よろしくお見知りおきの程お願い致します。

このブログは

 ホラリー占星術

について、ずっと書いています。

ホラリー占星術とは西洋占星術の1ジャンルです。

具体的にそれは何なのかと申しますと、

「私は結婚を考えられる相手といつ出会えますか」

「ペットが家出しました。いつ戻ってきますか」

「会社の人間関係に疲れ、移動願を今年も出したが、来年別の部署に移れますか」

「今メルカリに出している商品は売れますか」

「一昨日実家に送った荷物がまだ届いていない。何かトラブルがあった?」

このような個人の生活の中で発生するお客様のお悩みや問題に対し、

占い師がご質問内容を承った瞬間の年月日時と場所における星の配置図、チャートよりお答えするのが

ホラリー占星術です。

 

 そしてこのブログは、占い鑑定の現場で最もご質問を頂く「恋愛」と「結婚」の問題を

ホラリーでは具体的にどのように観ていくのか、17世紀英国の天才占星術師ウィリアム・リリーが遺してくれた古典占星術の教科書「クリスチャン・アストロロジー(Christian astrology, 以下CAと略します)」P302よりP319までの恋愛・結婚の項を訳し、このブログにご訪問いただいている皆様にご紹介し、共にリリーの技術を共有出来たらと、思っております。どうぞよろしくお願い致します。

 

私、前回恥を忍んで、私のネイタル水星がディグニティ的にズタボロであると、告白させていただきました。

双魚サイン29度デトリメント&フォール、8室、コンバストと瀕死データが揃っていると、申し上げました。

そんな水星の持ち主はどのような特徴を有するか、リリー先生がCAに書かれている罵詈雑言の数々を、ご覧になりたい方は、前回その18に飛んでください。

さて私がアホだというのは自他共に認めるところではありますが、水星が双魚サイン、あるいは双魚と同様に水星を弱めるサインとされている射手にある時に生まれた知識人、著述家、政治家、実業家、世界中数多くいらっしゃいます。芥川龍之介や横山利一を、よもや双魚水星であるその一点を以てアホだと言い切るのは、中々度胸のいる話です。

ある時、YouTubeをぼんやり見ていて、世界の有名人IQランキングベスト30、という歴史上の人物や現代の有名人の中でもIQがトップクラスの人達を30位から1位までランキングスタイルで紹介する動画に興味を惹かれました。このIQ160から300までの人達のネイタル水星を調べると、知性と思考の星・水星が光り輝いている人だらけになっているのではないかと、綺羅星の如くではないかと、いかにも短絡で大雑把な私らしい興味で、ちょっと調べてみました。あ、ちなみにIQ(知能指数)とは90-100辺りが平均で、130以上の人はギフテッド(有能、天賦の才)と呼ばれるそうです。

下記が30位から20位までの皆さんです。

 IQ160 スティーヴン・ホーキングStephen William Hawking 1942年1月08日10時8分オックスフォード生まれ)英国の物理学者。水星山羊27.55度。12室在。ペレグリン。乙女月24.05度とトライン。

IQ170  ユディット・ポルガー(Judit Polgar 1976年7月23日 生時不明 ブダペスト生まれ)ハンガリーの女性チェスプレイヤー。水星獅子9.28度。ターム保持。金星と合。

IQ170  アンドリュー・ワイルズ(Andrew Wiles 1953年4月11日 生時不明 ケンブリッジ生まれ)英国の数学者。水星双魚24.09度。デトリメント&フォール、ペレグリン。

IQ170  ジェイコブ・バーネット(Jacob Barnett 1998年5月26日 8時15分※生時は推測によるもの インディアナ州インディアナポリス生まれ)米国の物理学者。水星牡牛18.39度。11室在。ペレグリン。

IQ170  ポール・アレン(Paul Allen  1953年1月21日 生時不明 ワシントン州シアトル生まれ)米国の実業家。水星山羊23.33度。ペレグリン。土星とクォドレイト(スクエア)。

IQ180  ニコラス・コペルニクス(Nicolas Copernic 1473年2月19日 17:13※ユリウス暦  トルン生まれ)ポーランドの天文学者。水星双魚26.32度。7室在。デトリメント&フォール、ペレグリン。約44時間後、双魚26.48度より逆行開始。

 IQ180  ガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei  1564年2月16日 15:41※ユリウス暦。ピサ生まれ)イタリアの物理学者、天文学者。水星双魚14.46度。8室在。デトリメント&フォール、ターム保持。

 IQ187  ボビー・フィッシャー(Bobby Fischer  1943年3月09日 14:39 シカゴ生まれ)米国のチェス・プレイヤー。水星水瓶27.51度。8室在。ペレグリン。双魚に入って土星とクォドレイト(スクエア)。

 IQ190  レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci 1452年4月14日 21:40※ユリウス暦 ヴィンチ生まれ)イタリアの芸術家。水星牡羊9.18度。4室在。ペレグリン。土星とオポジション。

IQ190  マリ・キュリー(Marie Curie 1867年11月07日 12:00  ワルシャワ生まれ)ポーランドの物理学者、化学者。水星射手6.38度。11室在。デトリメント、フェイス保持。4日と8時間後、射手7.48度より逆行開始。金星と合。

IQ190  フィリップ・エミーグワリ(Philip Emeagwali 1954年8月23日 18:00 アクレ生まれ)ナイジェリアのコンピュータ科学者。水星乙女1.54度。7室在。ハウス、イグザルト、ターム保持。土星とセクスタイル。

ご紹介した11人の中で水星支配サインに水星を持っているのはフィリップ・エミーグワリただ1人です。彼の水星はエッセンシャル・アクシデンタル共に強いディグニティを保持しています。

私はこの先生の事を全く知りませんでした。それで調べたのですが、よく分かりません。分かりませんがどうやら、現在のネット社会の基礎を作った人物のようです。

この先生は何でも「8台の高価なスーパーコンピューターを使うよりも、広く分散された何千ものマイクロプロセッサーを使用して計算を行う方が効率的であると判断」し、「60,000を超えるマイクロプロセッサの接続を開始。最終的に、ミシガン州アナーバーにあるエミーグワリのアパートからリモートでプログラムされたコネクションマシンは、毎秒31億回以上の計算を実行し、シミュレートされた貯水池の油の量を正しく識別。計算速度はCrayスーパーコンピューターによって達成された速度よりも速かった」そうです。先生の実験はインターネットの発展に大いに貢献したそうです。

逆に木星支配サイン射手及び双魚に水星が入っている、つまり水星がデトリメントしている人が4人います。

アンドリュー・ワイルズ

ニコラス・コペルニクス

ガリレオ・ガリレイ

マリ・キュリー

この4人の中でディグニティを持っている人はターム保持のガリレオさんとフェイスのキュリー夫人だけです。

コペルニクスの水星の状態などとても厳しく、デトリメント&フォール、ペレグリン(ディグニティが全く無いという意味)で、出生日時からおよそ2日後に停止し、逆行に移り、そのまま太陽と重なっていくという大分マイナス証明が重なる事により衰弱しています。位置は8室カスプに3度30分接近の7室です。

コペルニクスは地動説の本を書いた、天文学史における偉大な人物です。しかし当時は天動説が教会と結びついて揺るぎなき定説となっており、これに逆らう説を発表した「異端者」は逮捕、裁判、投獄、拷問、火あぶりのフルコースが待っていました。コペルニクスは母国の一司教区の参事会員、つまり教会の人間として多忙な日々を送りつつ、その合間に地動説の研究を続け一冊の本にまとめたのです、が遂に生存中それを出版することはありませんでした。

一生を通じ金にならないどころか、発表すればその身を危険に晒す様な研究に導いたのが衰弱した水星だったとするなら、彼にとって良くない星なのでしょう。つまり水星が大分弱いとアホとかなんとかという話ではなく、知的興味・関心があまりその人の得にならない、喜ばしくない方向を選ばせるのかもしれません。勿論天文学史という観点からは偉大な一歩を踏み出してくれた偉人です。

この地動説を受け継いだガリレオは、双魚8室にがっつり入った水星で、二冊本を出し、二度裁判にかけられ、二度自分の主張を下ろしました。タームのディグニティを保持する水星ですが、他の星の状態も悪く、しつこく攻撃を仕掛けてくる敵と妥協しなくてはならない暗示があります。

コペルニクスと同じく水星がスローから逆行に移る時に生まれたキュリー夫人。誕生5日後より逆行開始するのですが、金星が迎えに来るかのように接近し、射手サインでコンジャンクションします。放射線研究でノーベル物理学賞・化学賞を受賞しましたが、金星のフォローは大きいのかもしれません。

フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズは双魚24度付近に水星があると思われますが、生時不明の為、詳細は省略させていただきます。

 残り6人の水星は

土星支配サイン山羊および水瓶在:3人

火星支配サイン牡羊および蠍:1人

金星支配サイン牡牛および天秤:1人 

 太陽支配サイン獅子:1人

 となっています。

 次回、19位から10位までの方々の水星をご紹介できると思います。

 

 

私は前回その18において、CA P304 35行目

 「あるいは象徴星間にリセプションがある。より動きの遅い惑星によるコレクションがある、象徴星間にディグニティ交換がある。」

 との一文を受け、リセプションとは何ぞや、の説明をさせていただきました。説明にあたり私が参考にさせていただいたのは、日本語で書かれた、リセプションについての正確な解説が載っている唯一の書

河内邦利(Kuni. Kawachi)著「西洋占星術 星の階梯Ⅱ」P118-120

です。

ここにはこう書かれています。

「金星が蟹のサインの16度を通過中だとする。そこでは月がサインのロードとして金星をレシーブ(Receive=受け止める)し、木星がイグザルテーションで金星をレシーブする。火星はトリプリシティーで、水星はタームとフェイスの2か所で金星をレシーブする。」

金星は蟹16度のエリアをディグニティ支配する、月、木星、火星、水星、この4星によって、

歓迎され、大事にされ、見守られる。これを

4星は金星をそれぞれレシーブする、と言い

金星側は4星にレシーブされる、と言います。

さあこの前提をよく覚えておいてください。もう一つ例題を挙げましょう。

水瓶5度に火星があるとします。

火星は水瓶サインのロード・土星にレシーブされています。逆に土星側は火星をレシーブしています。

土星はさらに水瓶ならトリプリシティ(昼チャートなら)のロードでもあり、水瓶5度ならタームのロードも兼ねていますので、サイン・トリプリシティ・タームのロードとして、火星をレシーブしています。そして金星が水瓶5度地点のフェイスのロードとして、火星をレシーブしています。

火星は土星と金星によって、レシーブされています。お分かりいただけますでしょうか。

 ではリセプションの説明に参りましょう。「星の階梯Ⅱ」P120 5行目の文章です。

「月は牡羊サインの20度にあり、(月のディスポジターであるところの)火星が獅子サインの22度にあると、月は火星とトライン・アスペクトをとる。月と火星の間に、リセプションが生じる」

「牡羊のサインを支配している火星は、月の想いを叶えるように取り計らう」

つまりある惑星がその位置により、もう一つの惑星によってレシーブされており、レシーブされている惑星が、レシーブしている惑星にアスペクトするのなら、あなた(=質問者)の願いは叶います、とする証明となります。

これがリセプションです。

月は牡羊サインにある。ある事により、牡羊サインのロード(ルーラー)火星に受け止められている、と考える。その火星に月がアスペクトしていくのなら、その質問は質問者の希望通りになる。

これがリセプションです。星が受け止められているもう一つの星にアスペクトする。アスペクトは当然必要である、との考えです。

 少なくとも、アブ・マシャー(Abu Ma’shar、Albumasar 787年8月10日-886年3月9日)、アル・ビールーニー(Abū Rayḥān Muḥammad ibn Aḥmad al-Bīrūnī al-Khwārizmī 973年9月4日/9月5日 – 1048年12月13日)、グイド・ボナッティ(Guido Bonatti 13世紀に活動)らは大体このような説明をしています。 

ちょっと面白いのは、12世紀スペインにアブラハム・イブン・エズラ(Abraham ben Meir ibn Ezra  1089年もしくは1092年-1164年1月27日もしくは1167年1月23日という学者がいました。この人はリセプションにはアスペクトが必要だ、という文を書き、またある時期、2つの星が互いのディグニティのいずれかにある場合、アスペクトやコンジャンクションが無くとも、リセプションしていると言える、と書き遺しています。

上記の占星術師達の記述を見ますと、彼らが注意していたのはおそらく、5つのディグニティの内、より願望成就が期待できるのはどのディグニティによるリセプションかという部分だと思われます。

この場合、強い2つのレシーブ、つまりサインとイグザルテーションによるものならばパーフェクション(完遂)するという見方が、どの先生も仰ってますので共通概念と見做していいでしょう。

それ以下の、トリプリシティ、ターム、フェイスのレシーブについては、補填要素が求められます。2つ以上あった方が良い、アンティションが重なっていると良い、アスペクトは吉角のみ、などです。

実際の鑑定現場ではサインとイグザルテーションのレシーブしか観ない人もいたかもしれません。

この辺の情報は「The Houses   Temple of the sky」の作者として知られるデボラ・ホールディング(Deborah houlding 1962.5.14-)の論文「A brief comparison of the use of reception by history」が古典占星術情報サイトskyscript .co.ukにありますので、是非一読をお勧めします。

 

因みに河内先生は「星の階梯Ⅱ」P120で

「レシーブする惑星は歓迎して願いを叶え、レシーブされる惑星も、その恩恵に応えようとする。そしてその場所のレッサー・ディグニティlesser dignity:より軽めのディグニティ。トリプリシティ、ターム、フェイスを指す と呼ばれる惑星も、いずれか2か所でレシーブするなら願いを叶える」

と書いている通り、レッサーのレシーブは2つ必要説を採用しています。

例を挙げましょう。昼チャートで質問者の象徴星・金星が双子サイン22度を順行中だとしましょう。そして土星が天秤サイン24度にあったとします。金星は双子サインでルーラー水星とのアスペクトはありませんが、土星とのアスペクトはこのようにあったとします。金星は土星にレシーブされていますか。されています。まず風サイン昼のトリプリシティは土星ですので、土星にレシーブされています。更に双子22度は土星のタームエリアですので、タームによってもレシーブされています。

よって金星は双子サインにあって、二つのレッサー・ディグニティ、トリプリシティおよびタームの土星により受け止められ、土星とアスペクトしますので、この形ならパーフェクションする、質問者の希望は叶います、と読むわけです。

 

さて 我らがウィリアム・リリー先生は、リセプションをどう説明しているでしょう。

CA P112にReception.についての説明があります。ざっと訳します。

「リセプションとは2つの惑星が質問もしくは問題の象徴星が互いのディグニティ内にあった場合、例えば牡羊サインに太陽、獅子サインに火星があったとします。これら二つの惑星はハウスによるリセプションがあると言えます。間違いなくこれは最も強く、あらゆるリセプションの中で最高のものです。トリプリシティ、ターム、フェイスつまり何らか他のエッセンシャル・ディグニティによっても起こります。例えば牡羊の金星と牡牛の太陽。もしホラリーかネイタルで昼のチャートだった場合、トリプリシティによるリセプションとなります。金星が牡羊24度で火星が双子16度だったならば、金星はこの位置にあって 火星のターム内であり、火星は金星のターム内なので、タームのリセプションがあります。」

 「この考えはよく使われます。結構ある事ですが、問題の結末がアスペクトによって否定される、もしくは象徴星間にアスペクトがない、あるいは象徴星間に作られる凶角により明るい見通しに暗い影が差している場合、ミューチュアル・リセプションが主たる象徴星間に起こっているのなら、さしたるトラブルなく話は進んでいき、双方とても満足するでしょう」

 リリー先生、リセプションと言うかミューチュアル・リセプションの話をされていますね。2惑星にアスペクトなどなくともミューチュアル・リセプション、惑星のサイン位置交換があれば、アスペクトがなかろうが、あっても凶角だろうが、別に大丈夫だ問題ない仕事きっちりやってくれると言っています。

 で、サイン交換のミューチュアル・リセプションなら最高だけれども、トリプリシティ交換、ターム交換フェイス交換でもなんとかなると。なるほど。

 

あのう、最近私、ジョーティッシュ、インド占星術の研究家であるアラン・アナンドAlan annand)の「Mutual reception」という本を発見しまして、kindle版を入手しました。

タイトル通り、ミューチュアル・リセプションについてあれこれ書かれていまして、大変興味深い本なのですが、リリー先生のこの考え、アスペクトがなくてもサインルーラー交換のミューチュアル・リセプションがあるのなら、うまくいく、という考えは、インド占星術的には正しい、そうです。

アブラハム・イブン・エズラのもう一つの考えも、インド占星術的には正しい、となります。

インド占星術ではサインルーラー交換によるミューチュアル・リセプションの事を

パリヴァルタナヨーガ(Parivartana Yoga)

 と呼ぶそうです。

 で、これが見られた場合、アスペクトは全く必要なく、

「2つの惑星が互いのサインに配置されていること自体が2人の絆であり、2つのハウスを統合する力の源」

と考えられる、そうです。

リリー先生は、ミューチュアル・リセプションの考え方をインド占星術の本から学んだのでしょうか。

それともイブン・エズラ?

 

よく分からないまま、今回はこの辺までにさせていただきます。

次回は私的にマジに、CAの訳を加速させていこうと思っております。

 

 

アルカスでした。