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アルカス

2020-05-31 17:50 アルカス先生のブログ~恋愛・結婚ホラリー占星術:基礎編その4
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こんにちはアルカスです。いつも大変お世話になっております。今回も皆様方におかれましては、当ブログへのご訪問誠にありがとうございます。今回もどうぞよろしくお願い致します。

 西洋占星術師です。未だ自称という範囲内かもしれませんし、一応21年、これ一本で生活してきましたので、多少は認められてやってこれたのかなと、思う部分もあります。

西洋占星術とは昼間ただ一つだけ異常に輝く太陽と、夜間瞬く無数の星々と月、これら天空に存在し続ける星々が、地球上に暮らす人と取り巻く環境全てに、有形無形の影響を与えている事について、様々思索したり研究したり、あるいはその集積を未来予知・予測に用いようとする、紀元前より伝承されてきた技術の一つです。

 私が日々取り組んでいるホラリー占星術は、西洋占星術のジャンル、大きく分けて四つあるのですがその内の一つです。

お客様が今抱えている悩みや期待・希望の成否にチャート一枚で答える、別名「質問占星術」ホラリーは最も占いらしい占いだと思っています。

ホラリー占星術で使用されるチャートは、お客様からご質問を受け、占い師側がその質問の内容を理解した時間と占い師がいる場所によって作られます。決してお客様やお客様が気になっているお相手の生年月日時から作られるものではありません。

星は常にご質問者の心の内を察しており、もしどうなっていくかを知りたいと望むのなら、占い師という中間者、媒介者を通して、その答えを示します。それがホラリー占星術です。

と言われてもあまりに突拍子もない前提でよく理解できないと仰る方がおられるのも当然です。生年月日を使わない占いなど信じ難いと仰られるのも。

その辺はじわっと馴染んでいってもらうことより他ないと考え、恋愛・結婚ホラリー占星術という新シリーズを組ませていただきました。この連載は私が敬愛する17世紀イギリスの天才占星術師ウィリアム・リリーが遺してくれた西洋占星術の教科書「クリスチャン・アストロロジー(Christian astrology 以下CAと略します)」より、恋愛・結婚の相談をホラリー占星術ではどのようなやり方で観ていくのか、を学んでいこうという内容となっています。どうぞよろしくお願い致します。

 CA P302 第49章より始まる結婚の項では、ウィリアム・リリーは恋愛・結婚を7室の分野、ジャンルであると記しております。これはリリーよりも昔の占星術師達もほぼ同意件です。他の部屋で観る見方は殆ど無いです。私が調べた範囲内では。

前回第3回では49章の最初の文章

「結婚についての質問が出されたならば、質問者を表すものとしてアセンダントとそのロード、月、月が直前アスペクト分離した惑星をチェックします」

 のみご紹介致しましたので、続く行をどんどん訳してまいります。

「そして7室と7室のロード、月が接近アスペクトする惑星を、星に尋ねたいお相手、彼氏彼女の象徴と取ります」

7室のロードとは7室のカスプがあるサインの支配星です。アセンダントとは1室の事ですので、1室のカスプがあるサインの支配星となります。

向き合うサイン間の支配星の関係性を見るのが基本となります。よって

・金星と火星・水星と木星・太陽と土星・月と土星

この4つの星の組み合わせを見ることになります。

 

 「更に質問者が男性の場合、質問者の象徴である月に太陽を加えます。太陽に象徴の一部を担わせます」

「質問者が女性ならば、月にプラスして金星を質問者の象徴と認めます」

あの、ごめんなさい。この点、私はだいぶ意訳しているのを認めます(笑)。リリー先生はmake him partner in the significationとかmake them partnersとかなんか含みを持たせた書き方をしているので、ちょっと固まってしまう部分もあるのですが、大体この訳で大丈夫だと思います。気になる方はぜひ原書にあたってください。

ほぼ同様の事が現代における古典占星術研究のトップランナー、ベンジャミン・ダイクス氏編集による「The book of the nine judges」P227-228にウマー・アル・タバリ(Umar al tabari、Omar Tiberiades 8世紀から9世紀にかけて活動したと思われる中世イランの占星術師)の結婚相談に関する記述が載っているのですが、ま大体同じような文章ですのでリリー先生はこの辺を参考にしたのかな、とも思われます。以下が私の拙訳です。

「結婚に関する質問では以下の手法を占い師の皆さんにお伝えしておきます。もし質問者が自身の問題として聞いてきたならば、アセンダントとそのロード、月、月が直前分離した惑星を質問者の象徴星としましょう。

対して7室とそのロード、月が接近する惑星を問われている相手の象徴星と見做します。

そしてもし質問者が男性ならば太陽を加えます。質問者が女性ならば金星を加えます。」

 ここまでがこの件に関して使われる星、のようです。まとめます。

質問者は1室のロード、月、月が直前分離した惑星、によって表される。質問者が男性ならば太陽、女性ならば金星をこの並びに加える。

質問したいお相手を表す星は7室のロード、月が次に接近する惑星、である。

 さあこれらの惑星をどのように見るべきなのか、についてCAは説明します。同ページ26行目からです。

「その後、アセンダントのロードか月が7室のロードにどのように接近しているか、月が分離した惑星は月が接近する惑星に対しどのように接近しているか、太陽と金星がどのように接近しあっているか、を見てください」

 この問題で何か起きる為には、当該惑星のアスペクトが必要だと言っているように見えます。

あと、質問者が男性の場合太陽が与えられ、女性の場合は金星がプラスされる、これは分かるのですが、質問者が気にしているお相手もそれが男性ならば太陽、女性ならば金星が与えられるのかな、という気がします。というか私、ある先生に教えてもらっていた時、そのように習いました(笑)。笑うところじゃないかもしれませんが。

 異性同士だとこれでいいのかもしれませんが、同性の場合はちょっと使えない感じかもしれませんね。

 続きます。

「もしアセンダントのロードか月が7室のロードにアスペクト接近しているのなら、質問者は多くの嘆願、勧誘、懇願、祈願により、望んでいる未来を得られるでしょう」

 さあ私は直訳しました(笑)

多くの嘆願、勧誘、懇願、祈願とは何か?これは質問者側がめちゃくちゃ頑張らないといかんと、大好きな彼氏彼女の所に行って、大好きだ付き合ってくれと心からお願いしなくてはならんと、しかも何度でも行けと、一回行って告白して断られました、くらいで諦めちゃダメだと、リリーは記しているのです。

で、これはおそらくとても大事なことで、この暗示が出ているのなら、つまり質問者側の星がお相手側の星にアスペクト接近しているのなら、自分から積極的にアプローチしなくてはいけない、とは古代の占星術師達も同様に述べています。

なんか良い暗示が出ているから、自分は家でボーっとしていても相手から来てくれるんじゃないかとか、都合のいいことを妄想しているだけではただ時間が過ぎていくだけですよ。今は自分からアタックして良い局面だから、頑張んなさいよ、さすれば相手もあなたに興味を持つだろう、叩けよさらば開かれん、と出ている訳です。

ま現代社会は色々あって、告白するのも結構気を遣う時代ではありますが、とりあえず恋愛についてはこちらの気持ちを表さなくては始まりませんので、まあ行っちゃっていい頃合いなのでほどほどに積極的に行っとけと、いう暗示のようです。

 

「もしそのアスペクト接近が凶角であり、両者にリセプションの関係性があるのなら、苦心・骨折り・日参等、地道にのんびりやることによって得られるもの、を表します」

私は古い人間ですので、90度および180度のアスペクト角度の事を「凶角」と呼んでいます。悪い角度、という意味ではありますが、全く可能性がないというお話でもないのです。困難さの角度、とか挑戦しなくてはならない角度、という言い方が今は使われているようですが、僕も賛成です。これは60度や120度の吉角だと割とすんなり事が運びますが、90度や180度だとなかなか簡単ではないと、リリーは言っているのですね。しかもリセプションがないと成就しがたい、という条件付きとなります。

 リセプションとは何か、という事なのですが、これを説明するのなかなか大変と言いますか、それこそ苦心惨憺骨折りという言葉が似合いそうな感じではあるのですが、

ごく簡単に申しますと、惑星はどのサインにあっても、そのサインの支配星の影響を強く受ける、という前提がありまして、例えば恋愛ホラリーチャートにおいて、質問者の象徴星が金星で、蠍サインにあったとします。この場合金星は蠍の支配星・火星(冥王星ではありません)の影響を受けます。そして同時にお相手の象徴星・火星が牡牛サインにあったとしましょう。火星は牡牛の支配星・金星の影響を受けます。

これをリセプション、と呼びます。リセプションには種類があり、このケースでは互いに互いの支配サインにある為ミューチュアル・リセプションとも呼んだりするのですが、惑星同士が強く影響しあっている=二人は強く意識しあっていますよ、という暗示として受け取れます。

質問者の象徴・金星が、お相手の象徴・火星にリセプションを伴いオポジション接近しているのなら、ま相手に嫌われない程度にアプローチし続けて、のんびり相手の気持ちがこちらに傾くのを待っていれば、なんとかなるよ、という暗示のようです。

 オポジションは離別や仲たがい、対立を表す角度として知られている面もありますが、私は実際のホラリー鑑定の中でこの角度でも(そしてリセプションが無くとも)お付き合いに至った例を何度か目にしておりますので、おそらくメジャーアスペクトならば、どの角度であっても可能性はあると考えます。

 

おそらく吉角60度120度と凶角90度180度との違いは成就のスピードによるのではないでしょうか。吉角よりも凶角の方が遅いよと。全般的に向こうが頷いてくれるまで、時間かかりますよと。だからまあ、気長に待っていてくれと、そんな心持でいてくれということなのでしょう。

あまりに反応が無いので途中で諦めてしまう方もおられるかもですね。

待てば海路の日和あり、とは言えさすがに3年以上待てる方は、なかなかおられないかもしれません。

 

私がいただいたホラリーチャートの中で、ある恋愛の決着に4年かかったケースがあります。

やはり凶角がいくつかありましたね。

 

来月に続きます。

 

 

アルカス